定禅寺通/勾当台公園

2019/08/09

ぶらり散策日和

定禅寺通(じょうぜんじどおり)

写真提供:仙台観光国際協会

春のみずみずしい新緑、夏の涼しげな緑陰、秋の鮮やかな紅葉から落葉へ…都会の中で四季の息吹を感じさせてくれる「定禅寺通」。青葉通とともに「杜の都」を象徴するケヤキ並木は、その景観の美しさから「日本の道100選」に選ばれています。仙台を代表するイベント「定禅寺ストリートジャズフェスティバルin仙台」、「SENDAI光のページェント」のメイン会場としてもおなじみです。
定禅寺の名は、江戸時代、伊達政宗が仙台城の鬼門封じのために建立した定禅寺があったことに由来するといわれています。大戦時、空襲により定禅寺通一帯は焼け野原となりますが、戦災復興として緑地帯を持つ道路の整備が行われ、以来、市民に親しまれる街路に発展していきました。市の『彫刻のあるまちづくり事業』により設置されたエミリオ・グレコの「夏の思い出」、ヴェナンツォ・クロチェッティの「水浴の女」、ジャコモ・マンズー「オデュッセウス」などのブロンズ像も一見の価値あり。豊かな緑との調和が見事です。

アクセス

地下鉄東西線「国際センター駅」から荒井行に乗車、「青葉通一番町駅」下車(2駅、大人200円、交通系ICカードで支払可)、北1出口から徒歩約11分。

勾当台公園(こうとうだいこうえん)

写真提供:宮城県観光課

江戸時代の初め、花村勾当(伊達政宗に召し抱えられていた狂歌師)の屋敷があったこと、さらに藩政時代の中心地(芭蕉の辻:現在の一番町付近)から望むとやや高台にあったことから名付けられたといわれる「勾当台」。ここは江戸期を通じて、藩校「養賢堂」がある学問の拠点でしたが、明治時代以降は宮城県庁舎、県図書館、師範学校、宮城県警などが置かれるように。現在も公園の周辺には官公庁施設が建ち並んでいます。
定禅寺通同様、戦後復興期に定められた都市計画により、1956(昭和31)年、開園しました。1989(平成元)年には市制100周年および政令指定都市移行に合わせてリニューアル。勾当台通りをはさんで東の区域には野外音楽堂や滝噴水のある「いこいのゾーン」と「歴史のゾーン」、そして西側には市民広場を擁する「にぎわいのゾーン」が整備されました。今年(2019)は、東北の魅力を発信する「Route 227s'cafe TOHOKU(ルート227カフェ東北)」がにぎわいのゾーンにお目見えしています。

アクセス

地下鉄東西線「国際センター駅」から荒井行に乗車、「青葉通一番町駅」下車(2駅、大人200円、交通系ICカードで支払可)、北1出口から徒歩約13分。