仙台マーボー焼きそば

2020/01/08

味わい道しるべ

仙台マーボー焼きそば〜まかないから誕生。テレビ番組に取り上げられ、一気にご当地名物メニューに。

写真提供:(公財)仙台観光国際協会

オムライス、チキン南蛮、天むす、つけ麺、台湾ラーメン…これらのメニューは、まかない料理(飲食店で従業員の食事用につくられるもの)から生まれたそうです。「仙台マーボー焼そば」も元はといえば、長らく中華料理店のまかないメシとして親しまれてきたもの。一部の店では、正式メニューに採用していましたが、人気を博していたとは言い難かったようです。

そうしたのんびりとした風向きが一気に変わるのは2013(平成25)年3月のこと。特定の県や地域の郷土食・行事・習慣などを取り上げるバラエティ番組で“宮城のソウルフード”として紹介されるやマーボー焼そば目当ての来店者が激増、大きな話題を呼びました。これは千載一遇のチャンス! 宮城県中華飲食生活衛生同業組合では推進委員会を発足させ、同年10月に試食記者発表を行い、PR強化に乗り出しました。

「仙台マーボー焼そば」の定義は、1.麻婆を使い、具は豆腐に限定しない、2.麺は焼くか、揚げたものとする、3.宮城県中華飲食生活衛生同業組合が認定したものとする、の3つ。現在、仙台市内40余りの店舗で提供しており、個性を競い合っています。おいしさに磨きがかかる仙台新名物、ぜひ食べ比べてみてください。