芋煮会

2019/10/15

賑わい仙台

芋煮会〜春は花見、秋は芋煮。市民に愛される季節行事。

吹く風に秋の気配が感じられる頃になると、スーパーやコンビニの店先には薪がうずたかく積まれ、“着火剤あります”、“鍋、貸し出します”の案内が貼り出されます。他県からやってきた人は「厳しい冬に向けての準備なのだろう」と会得する風景。実はこれ、季節行事「芋煮会」に向けた商品なのです。
秋、河川敷などにグループで集まり、鍋料理を作ったりバーベキューをしたりする野外レジャーは全国津々浦々で行われています。しかしこんにち「芋煮会」と呼ばれる催しの発祥は、東北、中でも山形県という説が有力で、江戸時代に最上川の舟運に携わる人たちが始めたという言い伝えが残っています。また、農村の収穫祭が起源であるという説も根強くあります。
屋外での煮炊きは仕込み・片付けに手間がかかりますが、それらを請け負ってくれる「手ぶらで芋煮会」のパッケージ企画も百花繚乱です。味付けは「仙台・宮城風」と「山形風」が人気を二分。両方作るというグループも多いようです。熱々の味の競演です。